iPhoneやスマートフォンのBluetooth対応機器っていろいろありますが、何でも買えばつながるってわけじゃないんです。用途に合わせて対応機器を選ぶ必要があります。ここでは簡単にBluetooth対応機器を選ぶ方法を紹介します。
Bluetoothにはプロファイルっていう、どんな用途に使う機器かをハッキリと区別する規格があります。
本体側と機器側で、そのプロファイルに対応してないと使えません!
例えば、「iPhoneの音楽をワイヤレスヘッドフォンで聴きたい!」って用途の時にはA2DPプロファイルに対応したBluetoothヘッドフォンを買えばいいのです。プロファイルが合ってないと「あれ音楽用に買ったのにひどい音質…」ってことが起きてしまいます。これは音楽用のプロファイルではなく、通話用のプロファイル(HSP)のヘッドセットを間違って買ったんだと思います。
アルファベットの省略文字だらけで混乱しますが、そんなに種類は多くないので買うときだけチェックすればいいんです。基本的にはプロファイルがあれば使えるわけです。
手順
1.まずはどんな用途に使うのか明確にする(iPhoneで音楽をワイヤレスに聴きたいなー)
2.どのプロファイルが必要かチェックする(A2DPが必要。AVRCPに対応してたらより良い)
3.本体、OS、機器がそのプロファイルに対応しているかチェックする(iPhone4、iOS4.2、◯◯ってヘッドフォンがOK!)
音楽を聴きたい場合
→A2DPプロファイル(ワイヤレスヘッドフォン)
さらに再生や早送りなどのリモコン操作を行うためにはAVRCPプロファイル。
ただし片耳タイプのものもあるので注意。HSP,HFPにも対応しているものも多いです。
本体自体がヘッドフォンであるものもありますし、本体から通常のヘッドフォンの出力を行うタイプもあります。
後者は自分の好きな有線ヘッドフォンを使いつつBluetooth対応できますが、完全なワイヤレスにはなりません。
MOTOROLA Bluetooth ワイヤレスステレオヘッドセット ブラック MOT-S9HDBK |
Logitec Bluetooth2.1+EDR対応 ワイヤレスヘッドフォン LBT-HP120C2 |
audio-technica ワイヤレスステレオヘッドセット ATH-BT02 BL |
SONY Bluetoothワイヤレスステレオヘッドセット マイク付き DR-BT160AS |
A2DP, AVRCP, HSP, HFPに対応しているヘッドセットも多数あります。これは高音質な音楽も聞けるし通話もできるという万能なものです。自分の用途に併せて最適なものを選んでください。
ワイヤレスヘッドセットで通話したい(電話など)
→HSPプロファイル(ワイヤレスヘッドセット)
さらにハンズフリーで発着信を行うためにHFPプロファイル。
たとえばこんなの。
BUFFALO ヘッドセット Bluetooth 2.0対応 イヤフック付 ブラック BSHSBE10BK |
プリンストンテクノロジー Bluetoothコードレスハンズフリーヘッドセット PTM-BEM6BK |
ワイヤレスキーボード
→HIDプロファイル
マウスとかキーボードなどの入力機器。
Apple Wireless Keyboard (JIS) MC184J/A |
ELECOM スマートフォン対応 折りたたみBluetoothキーボード ブラック TK-FBP017BK |
参考情報:主なプロファイルについて
A2DP:デジタルオーディオプレイヤー。ステレオ音質のオーディオデータ
AVRCP:デジタルオーディオプレイヤー。リモコン操作
HFP:携帯電話 – ヘッドセット間などで用いられる、電話の発着信や通話を行なうためのプロファイル。
HID:キーボードやマウス(ポインティングデバイス)をBluetoothの無線接続経由で使用するためのプロファイル。
HSP:PC・携帯電話 – ヘッドセット間などで用いられる、音声入出力を行なうためのプロファイル。
※ここで紹介したプロファイルと対応機種は、一般的な選択方法で個別の機器同士が確実に動作することを保証するものではありませんのでご了承ください。