年末といえば年賀状ですね。
Windowsメインだったときは、年賀状の宛名書きに「はがき作家 Free」を使っていました。これはこれで無料とは思えないくらい優秀なものだったのですが、macを使うようになって、郵便局が提供している無料ソフト「はがきデザインキット」に移行したいと思っていました。
ところが、はがき作家Freeは、CSVへのエクスポート機能がありません。有料版を買えばあるそうなんですが、そのためだけに有料版を買うのももったいないです。一度はがき作家Freeを使ってしまうとなかなか抜け出せなくなってしまうという。。。まあ無料版だからそういう戦略なんですよね。
しかたがないので今までは、VirtualBoxでWindowsを起動してはがき作家Freeを使っていました。
満を持して、はがき作家Freeの宛名データhwa形式を解析して、csv出力するプログラムを作成しました。
はがき作家7移行にアップデートしてしまうとv4形式のhwaファイルに保存できなくなるため、一度アンインストール後はがき作家6をインストールしなおすことで、v4形式に保存できるようになります。はがき作家6の入手方法は「hwf624ip.exe」などでググってみてはどうでしょうか。
そのように入手した実行ファイルは危険な可能性もありますので、参考までにhwf624ip.exeのmd5ハッシュ値はこれです。
$ md5sum hwf624ip.exe
457dd47279a1217b1a4f381df5b52433 hwf624ip.exe
まずははがき作家でファイルを別名で保存し、v4形式のhwaファイルで保存します。
最新の形式は解析できませんでした。v4形式はわりと読めます。
コマンドプロンプトからこのツールで、引数にv4形式で保存したhwaファイルを指定してください。output.csvというのが出力されます。
つぎは、はがきデザインキットで「あて名面作成」から「住所読込」を選択し、「CSVファイル読み込み」を選びます。ここでファイル選択になるので先ほど出力されたoutput.csvを選択します。
連名については、はがき作家は名前しか保存してなかったため、姓は入りません。連名の姓の出力に対応しました。(はがき作家はスペース区切りで入力することで姓を入力できました)また連名の数は3件しかできないため、はがき作家で4人以上の連名を登録していると、消えることになります。
こんな感じで、無事取り込むことができました。
注意点
解析ができずに、決め打ちで読み込んでる部分が一部あるため、csv出力できないこともあるかもしれません。
はがき作家では連名を4人など登録できましたが、はがきデザインキットでは3名までなので、4人目以降の登録ができません。
ホントは今年の年末の年賀状書きは、これで変換してはがきデザインキットへ完全以降としたかったのに、間に合わなそうになったので今年もVirtualBox使っちゃいました。
Pythonで作成したものです。ソースも公開しましたのでおかしい点があったらぜひ修正してくださいw
civic/hwaconv-github · GitHub
Windows以外で実行する場合は、pythonのソースコードから起動すれば実行できます。
2013/01/03追記:
連名の姓の出力に対応しました。またCSVのヘッダを出力することで、CSVインポート時に列指定が簡単になりました。(特に変更する必要がなくなりました)