珍しく文化的な内容でブログ書いてみようと思いますw
今日は「子ども・子育て支援家族の日フォーラム」というイベントがあり、それに参加して参りました。希望者は子供を託児してもらって参加でき、ありがたく利用させていただき、子供を預け夫婦でフォーラムに参加してきました。こういうのに二人で参加って初めてだったので新鮮でした。
まずのっけから大島保育園のマーチング演奏で心を動かされて涙をこらえるのに必死でした。娘ができてから子供ネタに関しては涙腺緩みまくりです。
なにに心を動かされてたかというと、とても立派なマーチング演奏だったのですが、体いっぱいに抱えた太鼓をもった子が、後ろに下がるパフォーマンスをする時に尻もちをついて転んでしまったのです。見てる方としては「アラアラ可愛い」みたいな軽い失敗にしか見えないのですが、その子にとっては違いました。
慌てて転んだ状態から立ち上がり、遅れながらも必死で通常のポジションに合わせようと、周りの人にぶつかりながら、急いで定位置に戻り太鼓を叩き始め、なんとか持ち直したように見えました。
ところがそこで自分の失敗(失敗というほどのことじゃないんですよ。ちゃんとリカバーできてたし)に理解がおよんだのか、その子が泣きそうな顔になり、とうとうバチをもったまま涙を拭い初めてしまいました。「あぁ、これは先生のフォローが入って退場するか?」という不安を感じながら、その子のことを「ガンバレ!大丈夫!」って心で応援しました。無言でしたがみんなそう願ってたと思います。
一瞬泣いてしまいましたが、すぐに自分の仕事を取り戻してギリギリの所で立ち直り、最後まで演技し続けることが出来ました。その子の頑張りに感動した人はたくさんいたでしょう。
思えばその子も今日のために練習をたくさんしてきたのでしょう。それが本番で失敗してしまい泣いてしまう。園児ですから精神的な幼さを見せられつつも、でも泣いても最後まで演技し、子供の成長まで見てしまった!それが自分の娘と同年代ときたら、もう涙は止まりません。。。
家族や地域の大切さに関する作品コンクール表彰式でも、親泣かせの作品ばかりで涙を堪えるのに必死でしたよ…。
メインと関係ないところの話で大いに心を動かされてしまいました。
戦場カメラマンの渡部陽一さんのトークを聞きました。独特のゆっくりとした口調で聞きいってしまいました。
渡部陽一さんは、戦禍の子供たちを撮影してそれを伝えることを一番の目的としています。今日も何枚かの写真を紹介してくれました。
一枚一枚の写真をとても丁寧に熱く解説してくれる姿勢に本当に一生懸命さが伝わってきます。口頭で伝えてもなかなか伝わらない想いが、写真とともに説明することで何倍にも伝えられる力が増加します。
この写真は今回特別賞を受賞していた写真(東日本大震災で被災した子の母への手紙)ですが、この写真のもつ情報・影響力は、言葉で同じ事を説明しても写真ほどのパワーはありません。ジャーナリストとして、戦禍の子供たちの様子を伝えるために、カメラを使っている渡部さんの考えに共感を受けました。
基調講演は、勝間和代さん。
本やテレビばっかり見てると、アンチ的になる人もいるかもしれませんが、いっぺん、ちゃんと話を聞いてみるといいですよ。(さいわい勝間さん自身がアンチの生態に興味をもってるようなので直接お話できるみたいですし。。。)
今回のテーマは「もっと子どもに時間とお金を出せる余裕のある日本にしよう」という内容で主に少子化対策についてのお話でした。
どうでもいいことですが、講演の始めに親近感を持ちやすい自分ネタ(実は小さいんだとか。怖くないんだよとか)で聴衆の心をつかむ話し方はさすがだなって思いました。
出生率を上げるためには「女性が働きやすい場所・女性がしっかりとした収入を得られる環境を作らないといけない」一見矛盾するような内容ですが、それについて金銭的・時間的な余裕を生むためには、かならず母親が余裕を持って働ける環境が必要という理論を解説しました。
「先進国で少子化が進むのは当然だ」という説明に対して、「先進国における子供を持つことの経済学的な便益」というバッサリwとした損得分かりやすい理由を箇条書きで上げるところはドキッとしました。
が、そういう普通ハッキリ言わないことを、ズバリと言っちゃうあたりが、気遣いなしに理解できるので私はイイと思います。そういうほうが効率的に議論を進められると思います。(逆にそういうところがアンチには叩かれる格好のポイントなのかもしれないのですが。。。)プレゼンに挙がってた内容も口頭ではサラっと流してたようです。
人間の半分は女性。男性しか採用しないという考え方だと人材畑の中の半分から探しているだけだから損。女性も男性も採用する会社の方が広く優秀な人材を探すことができる。
女性を優遇するだけの制度は、女性を雇用することを高コストにする。企業が採用したくなくなってかえって女性の雇用を低下させる。
それよりも、
労働時間を規制するなどして働き過ぎを減らせ!と。
日本のGDPはフランスと同じくらいだが、これを860時間くらい働いて稼いでいる。一方フランスは600時間ちょっとで稼ぐ。
時間あたりの生産性を上げて、労働時間を減らすのが良いわけですが、なんでフランス人てそんなに生産性たかいんでしょうかね?日本人は劣っているから生産性が低く、週に50時間も働かないと同レベルのGDPを稼げないのでしょうか?そんなはずはない。
イノベーションを起こす必要がある。時間あたりの付加価値を高める。
どうやったらもっと短い時間でたくさん儲けられるのか?というのをみんなが考えて働く必要がある。
私も時間あたりの生産性が低いのは能力が低いのではなく、環境が良くないのだと思います。
早く帰っても周りからの視線がツラい→遅くまで居る必要がある→効率的に早く仕事を終わらせることのメリットがない→のんびり時間をかけて仕事したほうがいいという最悪の循環。
「えーお前もう帰るのかよー」って考えるのではなく、「どうやって早く終わらせたんだよ、俺も早く帰るために頑張る!」ってなる環境が必要だと思います。今の日本はアレですから。効率的に仕事を終わらせて早く帰ることよりも、早く帰る人の足を引っ張ってみんなで残業すれば辛くないっていうメンタリティですから…。
裁量労働制になったから、仕事の生産性を上げて早く帰ったりもしてワークライフバランスを良化させたら、みなし労働時間に足りてなくて一年後に差額を減額。「えっ!、じゃあ僕はどうすれば減額されなかったんですか?同じ事を時間をかけて仕事すればよかったんですか?」って聞いたら「制度上はそういうことになる」って言われて、ものすごく腹が立ったっていう話を聞いたことがある…。;p
僕も日本が、仕事で早く帰れて、バカンス取れるようになるといいなーって思います。そのために短時間で同じだけの仕事をする生産性を上げ、大して働かなくてもガッポガッポ稼げるようなことを常に考えて企業を成り立たせていきたいって思います。
プレゼンについても、図を多用して演台に鎮座することなく歩き回りながら、聴衆に問いかけるように説明する姿はカッコイイですねー。
このあとパネルディスカッションもあったのですが、長くなったのでこのへんで。。。。(こんな長い記事書いたのは久々だ)